こんにちは、野良イモリです。
今回は、課題設定の重要さについて語りたいと思います。
課題設定は重要
課題の設定は重要です。論文や研究のテーマを見ると、おそらく細かいと思う方が多いでしょう。でも、研究はそういうものなのです。
テーマというと壮大に考えてしまい、大きくしすぎます。そうすると、狙うポイントがぼやけてしまいます。その状況で調査に乗り出しても、結果は得られません。課題設定の段階で絞れていないと、結果も出ません。
論文の情報は粒のようなもの
僕の場合は、課題設定の甘さの原因は課題を大きく捉えすぎていることでした。研究テーマが壮大すぎるというところでしょうか。
以前書きましたが、論文が与える知見というのは本来は粒のような程度の大きさの情報しか持たないのです。しかし、一つの論文から、一般化するような大きな情報を得ようと考えてしてしまうと、上記のようなことが起きてしまうと僕は思っています。本来は、論文が与えている情報は、細かい粒、ないしは短冊のようなものです。
このとき、論文から得られる情報の範囲をしっかり粒ないしは短冊として捉え、複数の論文=複数の短冊をグループ化することで、論文群から、現在得られている知見をしっかり押さえることができます。そういう作業をして、知見を整理していくと、未判明な事実にも出くわします。
そういう作業をすれば、僕も壮大なことを考え、後で絞る必要に迫られるということをせずに済んだのかなと思っています。
運で救われた
僕は結局、絞れていないテーマを絞ることに1年ほどかけてしまいました。急にまとまった理由の一つには移住したことがあるかなと思っていて、違う社会を目の当たりにしたことで研究を見る視点も変わり、間接的に自分のテーマにも影響を与えたかなと思っています。これは、全くの偶然であり、結果論でしかありません。運が良かったと言えるでしょう。移住していなかったら、煮詰まったままでした。
テーマ絞りは重要
博士論文は経験なくても、卒論くらいはご経験のある方が多いと思います。
僕は基本的に、論文一つ一つが与える情報の狭さを理解し、論文の情報を粒あるいは短冊として捉え、粒や短冊たちをグループ化することで得られる知見を明確にしていけば、自ずと課題にたどり着くものだと思っています。
論文の情報を短冊として捉えてグループ化する方法は、付箋が使えます。
僕はここ研究テーマ絞りで躓いた感があったので、僕ののちの研究にも影響を及ぼしました。テーマ絞りはそれほど重要で、具体的であればあるほどいいと思います。
具体的な方法は次回記事にて。