今回は博士課程の学生になると本当にマイナスなのかという話をします。
個人的に考えていることです。
マイナス要因は目立つ
博士課程に進学するかどうかで躊躇される最大の理由は,その後の進路です。
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あとは,一般的によく言われる,博士課程に進学してる人はあたまでっかちで使えないに違いない,というような偏見もあると思います。
マイナス要素を見つめると多々ありますが,本当に博士課程はマイナスなのでしょうか。
身に着けられること
博士課程で身に着けること。
- 論理的思考力
- 論理的に説明できる能力
- スライドを作って説明できる能力
- 統計ソフトなどは当然使える
- 英語能力がある程度以上ある
- 論文をささっと読めてしまう能力
- 突き詰める能力(ただし何でも良いわけではない)
けっこう挙げると大量に出てくると思うのです。
これらは汎用的スキルだと思います。
コロナの情勢を受けたオンライン化のよい部分
コロナショックで社会全体としてはマイナスなことになっています。
ただ,このコロナウイルスは,それまでぴくりとも動かなかったオンライン化を一気に推し進めている効果もあります。
一例として研修が挙げられます。それまで大衆が一堂に会して話を聞くというスタイルが一般的でした。しかし,オンライン化することで,会場に行くまでの費用的,時間的コストを大幅に下げることができているのです。そして,録画さえしておけば繰り返し見ることも可能です。
そして遠隔地で本来は参加できないような研修であっても,オンライン化することで参加することが容易になります。
そしてそれは,学位を持った人が情報を発信しようと思う際に,従来であればコストの壁が立ちはだかっていたところを,コストの壁を低くするという効果も持っていると思います。
この変化は,実はとてもチャンスなのかもしれません。
そう思うと生きる道はあるはず
こう考えると,博士の生きる道はかなりあるのではないかと思います。
社会の側が博士を受け入れてくれないと嘆くことは可能ですが,社会はそうそう簡単に変わりませんので,それを自分の問題として持ってきてもどうしようもないのです。確かに安定した職に就くという意味で研究職はもう大変な状態にまで追い込まれていると思います。確かにそれは日本社会によこたわる大問題だとは思います。
だからこそ,プラスの要素を見つけて,自力で生きていくこともできるのかもしれないと思いました。
具体策はありませんが,ぼやっとは見えている気がします。