野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

申請前プレゼン,終わりました。

 学位の仮申請前の1回目のプレゼンが終わりました。

 全然まだまだだと思いましたが,とても勉強になりました。

 ただ,疲労に伴う倦怠感が出てきたので心配しています。

 

事前の準備

 今回は,事前の時間にかなりの時間を要しました。

 最初のほうは,平日1時間,休日2時間~3時間くらいの感じでやっていましたが,ペース的に間に合わなくなってきたので,後半は平日2~3時間,休日5時間~8時間くらいのペースになってきました。

 したことは主にこの3つです。

  • プレゼン作成
  • 要旨作成
  • 申請関係書類
  • 同時進行中の学会

 プレゼンがメインですが,要旨もあったのでなかなか大変でした。申請書類関係の作業も,意外と時間を使いました。

論理的な展開の未熟さ

 論文においては論理的な展開ということを意識するようになりましたが,プレゼンも同様に情報をしっかり論理的に出すといった作業が必要でした。そこができていなかったのが反省点です。この点には,自分ができていないことに途中からうすうす気づいてはいました。一度作ってしまうと,そこからの修正が難しくなるものですね。

 今回の場合,文章が先にできていて,プレゼンは学会発表のパワーポイントをベースにして作成したので(それも時間がなかったので,効率を上げるための手段ではあったのですが),本来はそこから必要な情報をピックアップし,足りない情報を補足するといったことができればよかったのですが,そこが不十分で,ある程度の形になった時点である程度の満足をしていた気がします。既に作っている情報を細かく分けるといったようなことが,まだ苦手です。

情報の出し方

 もう一点,気づかなかった点は情報の出し方です。人とものという2つの要素があった場合,それらの情報を出す順番を意識しないと,聞いている側からすると議論がごっちゃになっているように見えるのです(事実として,ごっちゃになっているのかもしれない)。この点は,今まで意識したことがなかったかもしれません。

 

知識不足

 今回最も感じたのは知識不足です。

 情報を発信するための知識を十分に持っていません。博士号を取得するラインがテストの点数で例えるところの60点で,科学者としてやっていくのに必要なレベルが100点だったとしたら,僕のいまの状況というのは60点が取れそうだねという雰囲気です。議論するに十分な知識がないことが,今後の課題に最もなりうると思いました。それは研究計画を立てる際にも言える話で,今後仮に博士号を生かした道をと考えていくのであれば,その点の補強を十分にしておかないとやっていけなくなるということも感じました。

 

今後の道筋

 そう思うと今後の道筋が見えました。今のままだと,名実ともに「博士号を持っている,ただの人」ということになりかねません。まずは,知識の補充が必要です。

 博士号を持っているただの人で終わるのは,ここまでこんなに多くの時間を費やし,過労にもなり,趣味も減らしてきて苦労を買ってきた(とは思ってないが,客観的に見ると,今までしてきたのは苦労)のが無駄になる気もしていて,無駄にはしたくないと思っているところです。

 当然,修士のころと現在とでは比較にならないほどレベルが上がっていることもまた事実ではあります。しかし,正直なところ先生たちの導きがものすごく大きかったのです。博士号が仮にとれたとしても完全な実力だとは思いません。サポートを受けてやっと得られる学位だということはできると思います。

 目指す道があるのなら,それに向けた道を歩む必要があるとも思いました。調査をしたいなら今の職にいる限りは無理ですし,今の職を離れればお金の稼ぎ方といった金銭面の心配をしなければいけません。バランスを誤れば,お金集めに必死で何もできなかったという展開になる可能性すらあります。

 

社会人学生でよかった

 僕が博士課程で学んだことは,科学としてのプロセス,論理的展開ですが,もう一つ,成果を出すためのコントロールのしかたなのかもしれません。それは,かつての僕では無理だったし,社会人学生だからこそできたことだなとも思ってみました。

 少々,時間がかかりすぎましたが。