野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

スライド作り終了、要旨と本文へ

スライド作りにようやく終わりの兆しが

 5月上旬の終わり頃からスライド作りを始めました。修正を重ねに重ね、ようやくスライドが完成しました。博士課程のレベルの高さをものすごく感じています。修士課程の頃とは比べものになりません。発表時間が長いので、用意する原稿、練習時間と全て長くなることも、ここまで時間を要した要因の一つです。

 

スライド作りは大変だった

 スライド作りは大変でした。

 修士課程の時のスライド作りはそこまで困った記憶がないので、当初はそこまで大変だとは思っていませんでした。しかし、修士課程の時のスライド作りが大変でないのは、そこに厳密な論理性を求められていないからなのだということを、今回知りました。知ったというか、厳密にいうと知っていたのですが、実感がなかったです。学会発表のスライドも、その日が終われば通り過ぎていくもの、といったやっつけ仕事的なところがありました。

 

スライド作りで論理性の確認

 博士論文の関係のスライド作りが大変なのは、スライド作りが論理性の確認という要素を含んでいるからです。

 第一に、議論するだけの情報が整えることです。スライドを作るときにテキストボックスを使うと思いますが、テキストボックスに書く情報の種類は基本的に一つ。それらが、課題設定→方法→結果→考察と言ったように、全てつながっていないといけません。どこかに欠けていると、それだけで論理性を失います。今まではスライド作りというと時間の制約もあるので多少ルーズになっていたのですが、それが許されないのです。今回のスライド作りを通して論理性の確認をする術を身につけることができたので、今後はスライドに込める論理性を高めつつ、最小限の時間でスライドを作ることができていくかと思っています。

 

研究とはなんたるかが分かったような気がした

 第二に、情報の明確さです。曖昧なところが残っていると、その曖昧さがそのまま疑念に繋がります。「この情報は本当に正しいのか」と言った疑念です。情報を明確にすること必要で、その明確さを担保するには、遡って方法を考えるとき、解析をするときにはすでに明確な情報になっていなければなりません。そして、その明確な情報を適切に自分が結びつける必要があります。論理の飛躍を起こしていると、明確な情報にはなりません。

 スライド作りが、議論を論理的に構成する技術をつけるための作業のような気がしました。だから、博士論文はただの「査読論文の集合体」ではないという所以なのでしょう。そして、それが研究には必要だということですね。

 

今後の予定

 予備審査会は来週です。すぐ審査会があるらしいので、緊張感が増してきました。

 準備する必要があるので、前日には大学に行っている必要がありそうです。あまり時間的猶予はありませんが、ひとまずスライド作りを終えたので一安心です。

 今後は、発表練習をすることと要旨作り、そして本文の修正に入ります。急ぐのは要旨作りです。学位の仮申請の時にいったん作成していますが、その後スライドの修正に伴って博士論文の構成も変更になったので、作り直す必要があります。本文は本格的な修正まですることは不可能だと思いますが、最低限、体裁を整える程度のことはする必要があります。

 明日はそれで終わると思いますが、仕事の方も現在スケジュール過多の状態なので、かなりきつい生活になります。大変さが増しすぎて、感覚が麻痺してきた気がします。