博士論文の予備審査会用のスライドが,昨日完成しました。
なかなか時間がかかったので,スライドの作り方を記録しておこうと思います。
スライドを作る前に
スライドの特徴は,論文と違って聞き手は情報を忘れていくので,情報を出す順番や情報の見せ方が重要です。図表を多めに使い,文字情報はなるべく少なくするのが良いです。
そして編集ですが,パワーポイントの場合,デフォルトの型があると思いますが,僕はあれは使いません。タイトルもテキストボックスも図表も,全部「挿入」から自分で入れています。そして,一つのテキストボックスに入れる情報は1種類です。いろんな情報をたくさん入れないようにします。
大雑把な構成も考えておくとよいと思います。投稿論文の場合,話す順番が自動的に決まってくるので問題にならないと思いますが,学位論文(卒論など)の場合は検討が必要だと思います。
テキストボックスに情報を入れてみよう
テキストボックスに情報を入れていきます。この時,課題設定,方法,結果,考察と,一連のつながりをすべて別のテキストボックスに入れていくのがいいと思います。こうすれば,「考察に書いてるけど結果に出てこない」なんていうことがなくなります。
先にも書きましたが,図表をなるべく使うのが良いです。文字は重要な情報と補足を書いておく程度に。
テキストボックスを並べ替えて,論理構成を考えよう
情報を入れておいたテキストボックスを並べ替えて,スライドを一度完成させます。あとは,全体を見渡して,論理の飛躍がないか,構成はどうかといったことを考えていきます。最後に体裁を整えたら完成です。
意外と難しい
こう書くと簡単なように見えますが,実際は難しいです。
スライドは印象で見られるので,情報として欠けているものがあったり,あいまいな情報があったりすると,それだけで悪印象になります。これは正しいのか?といった質問が来るなど,飛んでくる質問が本来の内容にまでいかないことがあります。情報を明確に,鮮明にすることが重要だと思います。
時間制限があるので,全ての情報を入れ込むことは基本的にできないと思います。情報の取捨選択が必要になってくると思いますが,取捨選択をする際にも「方法で言ってないのに結果では出てくる」なんていうことがないようにしましょう。