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博士課程は,えげつない。ー卒論,修論,博論のスケジュールを比較してみたー

 最近,博士課程はとてつもなく大変なところだなという実感を深めています。

 卒論や修論が軽いとは言いませんが,博士論文の審査は卒論や修論とは比にならないほど大変です。

 今回は,卒論・修論・博論のスケジュール感の違いから,博士課程の大変さについて検討します。

 

 

学位論文審査の大まかなスケジュール:卒論(卒業論文

  • 12月 卒論を書き始める
  • 1月上旬 卒論を完成させる
  • 1月下旬~2月上旬 卒論発表会

 卒論に関しては,このくらいです。

 卒論発表会のレジュメとして卒業論文の要旨を作成しますが,先生のチェックが1,2度入る程度で,それ以上のチェックはありませんでした。

 発表会については,卒論の段階では学生の数が多いので,一気に発表をやってしまいます。そのため,一人一人の論展開について逐一チェックされるようなこともありません。時間は15分程度でした。

 ただし,あまりにもひどい発表は叱られます。

学位論文審査の大まかなスケジュール:修論修士論文

  • 9月 題目届を出す
  • 12月 審査願を出す 
  • 12月 修論を書き始める
  • 1月上旬 修論を完成させる
  • 2月上旬 修論発表会

卒論と修論の違い

 修論修士論文)は卒論と比べると大変と言えば大変ですが,僕の実感だとさして変化はないです。感覚的には,卒論のその後の2年分という雰囲気です。卒論×2ではないです。

 卒論同様に,修士論文の要旨の作成がありました。ただ,これに力を入れることはほとんどありませんでした。修士は大学院生ですので,卒論の時と比べて学生の数がぐんと減りますが,それでも人数が多いので,一人一人の論理性をチェックされるようなことはありませんでした。

 発表会は25分程度の設定。質問のレベルが卒論よりやや上がりますが,僕の実感ではさほどではありません。普通にできていれば大丈夫です。

 そして,卒論にはない「題目届」「審査願」といった書類があります。この時に要旨も出す必要がありますが,お飾り程度の手続きです。

学位論文審査の大まかなスケジュール:博士論文(博論)

 僕の場合,前期修了のスケジュールなので,時期が半年前倒しになります。その前提でお話します。後期修了のスケジュールは,以下のスケジュールから単純に半年後です。

  • 3月 博士論文本文を書き始める。
  • 5月 スライドを作成し始める。
  • 5月下旬 仮申請のため,副査の先生にスライドを見ていただく
  • 5月下旬~仮申請まで 提出書類の準備をする
  • 6月上旬 仮申請(本文,要旨,書類を提出)
  • 6月上旬~下旬 スライドの修正をする
  • 6月下旬 予備審査会がある
  • 6月下旬~本申請まで 提出書類の準備をする
  • 7月上旬 本申請(本文,要旨,書類を提出)
  • 7月上旬~審査まで 本文,スライド,要旨を修正する
  • 8月上旬 公聴会(博論発表会)

 こう書くと,どれだけ多いかがお分かりいただけるかと思います。

修論と博論の違い

 最も大きいのは論理性のチェックです。そのため,スライド,要旨,本文と何度もチェックをします。予備審査会はとても厳しいので,ここで高評価を得るということは難しいと思います。

 膨大な時間を要する作業なので,相当な時間を要します。そして,それをやるには目標,決意が欠かせないと思います。決して,なんとなくやっていける分量ではありません。査読論文の審査にかかる時も地獄のように厳しいですし,学位論文審査を受けられずに退学する人も3割ほどいますので,ここまでして学位を取れない可能性もあるという,すごい選択肢だということはできると思います。