表題の通りですが,博士論文発表会(公聴会)が終わりました。
無事に,審査でOKをいただくことができました。
ひとまず,ほっとしています。
予備審査会から公聴会までの経過
予備審査会での評価はボロボロでした。本当にどうなることかと思いました。
予備審査会では酷評というに等しいような感じでした。質疑応答でもしどろもどろになってしまいました。とりあえず公聴会に進んでいいけど・・という感じでした。だからこそ,公聴会を迎えることがとても不安でした。
だからこそ,ひたすら良くするしかなかったので,スライド,本文,要旨,原稿とすべてを何度もチェックし,指導をうけながら,少しずつ改善していきました。
振り返ってみると,当初はこんなにやることがたくさんあって,7月やり切れるのかなと不安に思っていました。しかし2020年は僕の中で計画性がかなりついてきたので,やることの量が多くても,時間の制約と成果をある程度コントロールすることができるようになっていました。無論,先生のご指導はとても絶大でした。
公聴会本番
意外と,普通の学生も見に来られていました。修士論文の発表が先にあったので,そっちの研究室の方かなと思ったのですが,博士論文発表会に切り替わってもまだおられました。
今回は質疑応答も落ち着いて対応できました。今日参加された方からも「今日の発表は良かった」と言っていただけました。おそらくですが,スライドの構成が良くなったことがきっかけで内容の議論ができたのと,この間に,自分の中でのあいまいだった部分の論展開がはっきりしたのだと思います。
助けがあってこその博士号
副査の先生のうちのお一人もそうなのですが,うちの研究室出の先輩も来られていて,なんと投稿した学会の編集委員をされていたらしく,僕の論文が通ったときはうれしかったという話までしていただけました。
見えないところにも応援してくださっていた方がいたのだな…と思いました。
振り返ってみたら,いろんな人の助けがありました。
もちろん,自分としても努力してきました。けれど,それだけでは無理だったと思います。博士課程は学位審査までたどり着かずに退学する方も普通にいます。そんな中で,社会人学生の僕が最後までこれたのは,いろんな人の助けや支えがあってこそです。博士を一人出すということが,これまでにも大変なことなのだと,ものすごく実感しました。
時間の制約と成果のコントロールー最大のパフォーマンスー
自分の成果と時間の制約のコントロールができるようになったこともとても大きいです。
3月から博士論文のことに取り掛かり始めましたが,この5か月間,僕は常にその時その時に出せる最大のパフォーマンスをしてきました。睡眠時間を削らず,余暇時間だけを使って,効率化のための方法も考えて。フルパワーをここまで持続して出せるとは思ってもいませんでした。2018年には過労を起こしていたので,その時のことを思うとものすごいことです。
今年でないとできなかったと思う
僕は,この2020年という年でないとここまでこれなかったのではないかと最近思うようになりました。職場の方の体制が整ったり,コロナの一件があって,オンラインでのやり取りが普通になってきたのと学位論文に取り掛かり始めたタイミングが一緒だったこと,それに伴い事務手続き等もかなり簡略化できたこと。すべてが好条件としてそろっていました。
修了式が挙行されるかは怪しいですが,2020年というタイミングは必然だったような気がすごくします。
今後は?
今後はどうするの?と今日も聞かれましたが,今の職業のままでは少なくとも博士号という宝を持ち腐れると思っています。当然ながら僕は研究をこれでやめる気はなく,むしろ博士号を取得してからがスタートだと思っているので,研究が今後もずっとできる道を模索していきたいと思っています。それが現職にはないことも心の中では決めていますが,具体的な動きとしてどうするかは今後考えないといけません。
ひとまず,無事に終わってよかったです。本当に。