野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

オンライン化の功罪ータイミングが良かったー博士論文とコロナ

 今年度の特徴といえば,オンライン化したことですよね。コロナの影響で,多くの大学はオンライン授業化しました。うちの大学は,様子をみながら,途中から対面での授業も再開するようになったようですが。

 世間ではコロナのマイナス影響を大きく受けていると思います。しかし僕の場合はかなりプラスに働きました。

 

 僕はかなり遠方に住んでいるので,大学まで片道4時間かかります。往復すると8時間です。本来は,博士論文に着手する2020年度前期は往復8時間かけて何回も大学に通う予定でした。

 しかしコロナが流行し,オンラインによるやりとりが一般化しました。オンラインによるやりとりの進展はかなり急速だったような印象があります。

 オンライン化したことによって本来往復8時間かかるはずだった移動時間が完全に0になったことはとても大きかったです。

 学会発表もそうでした。本来であれば,移動に時間を費やすのと,学会の日は発表以外は何もできなくなるのですが,オンラインだったおかげで時間が確保できました。移動時間がまるまるコストだということを実感した年でした。

 書類提出もそうです。本来ならば,事務局に直接出向く必要があったのですが,コロナの影響で自粛していたので,オンラインでのやりとりで済みました。こんなこと,少なくとも前年の2019年では考えられませんでした。

 発表会本番と予備審査会の時は大学でしたが,それ以外は基本的にオンラインだったので,時間の短縮になりました。膨大な時間を必要としていた僕にとって,救い以外の何物でもなかったです。

 

 それが仕事にもやや良い働きをしていて,本来は1日抜けないと厳しかったところが半日で済むなど良い効果もありました。併せて,移動に伴う体力の消耗もなかったので,体力的にもよかったかなと思っています。

 

 今年は職場の方もわりと抜けやすい状態にできたので,いろんなタイミングがそろったのが今年だったような気がしています。

 

 デメリットは特に感じませんでした。

 ゼミも解析段階とかだとデータのやりとりとか議論に少し支障があったのかもしれませんが,博士論文にまとめるというような展開だったので,オンラインでも困ることはありませんでした。

 

 ただ研究室の後輩からしてみると,卒論が一人作業になって,意見の交流も何もできなかったと話していました。だから,この状況がだれにとってもよいというわけではないことも分かっています。少なくとも,僕の進捗状況と2020年のタイミングが良かったというだけです。

 

 そう思うと,学位を取得する年が2020年になったということ自体は偶然なのですが,いろいろなタイミングを見るとただの偶然にも思えず,必然なような感じがしました。

 

 ただ,せっかくのオンライン化の流れを殺すわけにもいかないと思います。オンラインのメリットは積極的に生かしたらいいと思います。少なくとも,僕のような遠方の人間とつながるという意味ではとてもいいと思います。