こんばんは。9月になりましたね。
博士課程は修了できることが決まり,博士号が取得できることになりました。
一方,心境の変化があるので,今日はそれについて書いておこうと思います。
なんで今この仕事をしているんだろうか
このようなことを,最近思うようになりました。ふと相談に乗っていた時に,専門の話をしていると楽しいことに気が付きました。それがきっかけでした。博士号の取得が決まったタイミングでもあったので,余計に,でした。
今僕がしているのは小学校の教員です。限りなく何でも屋さんに近いことをやってきました。それに何の疑いも持ってこなかったし,研修も私費を使ってどんどん受けてきました。
これまで僕はわりと「前任者がいなくなって,後継を誰がするか困った」ポジションに行くことが多かったです。そういった理由で,専門のことは優先順位的に後回しにされることが多かったです。それは,おそらく「人を見渡したときに,何でもできそうな人物だ」という,僕と他者が比較されたときにされる評価が関係しているのだと思っています。だから,人選として間違っているとは思わないけれど,どの領域の仕事であっても関係なく任されるところがあるので,専門とは離れたオールマイティな人間に限りなく血がづいている気がしたんです。そういう現象が毎年起こるので,違和感が徐々に出てきたところもあったように思います。
博士課程とこの職業は,最後まで相いれない関係でした。オールマイティが求められる業界なので,専門に特化することを良しとしない方もいたように思います。それでも僕はあくまでも人の印象に影響されることなく,やってきました。ただ,かけ離れてきたのも事実です。今までこんなことにも気が付かなかった(気づいてはいたけど,盲目的になっていた)のも,遅いのだろうかといったマイナスなことを思うようにもなりました。
そして,最近になって仕事でも専門のことにも少し触れているのですが,やはり取り掛かっているときの勢いが違うのです。するっと難なくできるというか,専門分野の強みがここにあります。自分では何とも思っていませんが,ほかの人から評価された時,自分固有の能力だということを,すごく感じますね。だからこそ,僕の中でわいてきた思いがより強まるといったところです。
したがって,この心境の変化というのは止めようがないものなのです。専門のことをしていたいと思うのが純粋な今の願望です。
予兆はあった
今の職業と自分のしたいことがかけ離れていくような予感は,以前からしていました。ほぼ,研究が進んできた時期と一致します。
2017年だったと思いますが,大学の先生の講演を聞いているときのことです。同僚が「何をしゃべってるか,全然わからなかった」と言っていたことがありました。僕は何とも思っていなかったので,自分とまわりがかなり違っていることに,その時気が付きました。そして,いつかこの業界から自分が離れる時が来るのだろうなという気がしていました。
戦略が必要
博士号を生かした生き方をするには,戦略が必要です。
少なくとも,実績が足りていないのが現状です。だからこそ,今後の環境選びというのは重要になってきます。具体的な案が練れていないので,そこをどうするのかが今の課題です。