YouTubeのほうで論文検索の動画が好調なので、今回は論文検索の仕方と論文検索サイトについてお話します。論文検索をどうしたらいいかわからない、論文をうまく探せない・・・という方は参考にしていただけるかと思います。
YouTube動画はこちらです。
論文検索と既往研究の見つけ方ー卒論・修論・博士論文研究等で使えるー【社会人学生】
本よりも論文で知識を得る
論文検索をすると、書籍で得られる情報とは違う最新の情報を得ることができます。書籍からの情報も必要だとは思いますが、論文からは書籍にも載っていない、関連分野の、さらに細かな情報を得ることができます。投稿論文や博士論文は当然として、卒論や修論といった学位論文を書かれる方にとっては欠かせない情報です。
CiNii
CiNiiが有名です。わりとたくさん論文が引っ掛かります。
キーワードにして検索をすると、わりとたくさんの情報を得ることができます。
PDFになっているものは、PDFをその場で入手できるか、あるいは有料で購入することができます。入手できないものもあります。
デメリットとしては、雑誌記事も引っ掛かるので、査読がなく論理性の低い論文など、情報の精度が低いと思われる論文もひっかかります。
J-STAGE
ひっかかる論文の数はCiNiiに劣りますが、以下のような特徴があります。
- PDFになっているものが多い
- 査読つきの論文のみを検索することができる
- 特定の論文誌の論文のみを閲覧または検索することができる
しっかり論文検索をしたいとき、わりと重宝します。
J-GROBALやJ-REC-INなど、博士人材関連の系列のサイトです。
国立国会図書館(NDLオンライン)
CiNiiで出てこなかった論文を検索するのに便利です。
検索した記事については、郵送にて取り寄せることができます。
論文を実際に入手するのにタイムラグがありますので、早めに入手しておくのがおすすめです。利用者登録をする必要がありますが、18歳以上であればだれでも登録可能です。18歳未満では難しいようなので、その場合は保護者に依頼するなどしましょう。
Google scholar
名前の通りグーグルの検索サービスです。引用文献に張り付ける際に便利です。引用文献欄に書く形式を表示することができます。ワードなどに残しておけば、引用文献欄に書く時の形式を保存することができます。
検索できる論文の量は多すぎて、中には論文出ないものも混ざっています。したがって、上記のサイトでは出てこない、外国の文献を検索するときに利用するのがよいと思われます。
おすすめの論文検索法
ひとつ論文を見つけたら、その論文の引用文献を見ることです。
特に査読済みの論文であれば、その方が論文を作成するうえで必要だった、重要な情報が引用文献になります。論文の引用文献を見てほかの論文を見つけていき、別の論文を読んだら、さらにその論文の引用文献を見ていきましょう。
こうして、関連分野の論文を芋ずる式に見つけることができます。
いかがでしたでしょうか。
学位論文研究を始める方もそうでない方も、ぜひやってみてください。