野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

選択肢の一つ。状況に変化の兆し。

 今後の選択肢について,新たに1つ入ってきたものがあります。今回は,それについて記そうと思います。生き方の一つとして,参考になりましたら幸いです。

 新たな選択肢

 仕事をしないかと誘ってくれている人がいます。それで,前向きに考えています。具体的な職などはここでは書きませんが,少なくとも今よりは時間を確保することができると考えられることが,前向きに考えている理由の一つです。

 加えて,その方は考えていることと考えているタイミングが同じだったことが今まで何度もある不思議なご縁を感じる方で,とても信頼できる方だからです。そうでなければ,渋っていたと思います。時間もどれくらいでもいいから来てほしいと,熱い思いを語っていただけたことが何よりもうれしい気持ちでした。

 問題となることを挙げるとすれば,前の居住地にJターンするようなことが必要であることです。今の土地はまだ7年目ですが,言っても7年住んできた土地なので,こちらに知り合いもいるし,慣れてきたところもあります。そんな土地を離れる寂しさは当然あります。

 それと,収入です。具体的には以下に記しますが,収入が減ることは避けられません。これについては,研究を選ぶ以上,仕方がないかなと思っています。

 

フリーランス研究者という生き方を検討する

 博士号をとって研究がしたいとなると,たいていは大学教員を考えるかと思います。分野によっては,研究所ということもあるかもしれません。しかし,現状ではそれらのポジションは,ポストそのものが少なくなっている状況です。予算的には横ばいのようですが,競争的資金が増えて安定的なポストの確保は難しくなっている状況のようなので,研究はこの15年ほどかなり削られてきているかと思います。それに,僕のような分野の場合,ぴたっと合うところが見つかりにくいということもあります。

 そんな中,自分がしたいことを実現するにはどうすればよいのかということを考えると,必ずしもそれらのポストを狙うことが良いとは言えないと考えました。

 フリーの立場で研究をし,傍らで研究をするという生き方であれば,その点,自由に動くことができます。しかし,研究に時間を割く以上,働くことに使う時間も短くなるわけです。収入的には,時間を対価とした働き方をしている以上は減ることになります。稼ぎ方にも工夫が必要です。

時間とのバランスは常に考えなければいけない

 今回のお話はまだ具体的に賃金はいくらかといったことまでは相談を進めていないのでこれからということになります。ただ,働きながら,傍らで研究をするという生き方そのものも容易なことではなく,たとえば副業社員や非正規といった生き方をすれば,収入的には限られたものになります。

 残りの時間を副収入を得る手段として使うなら,その分がそのまま研究をする時間としては削られることになるのです。おそらく,この時間のバランスについてはエンドレスな問題になってきます。研究そのものを稼ぎにすることが難しい以上,やむを得ません。

 そこに縛られないとするなら,稼ぎ方を,時間帯化でない稼ぎ方にする(コンテンツで稼ぐ,YouTubeの収入など)しか方法はありません。しかし,そこにも実は矛盾があって,ああいった稼げるコンテンツを作ることもそうそう容易ではありませんので,結局のところエンドレスな問題になります。おそらく,バランスが取れるものではありません。

 

 こうして考えてみると,自分の中で研究をするという行為そのものがそれほどに重要なものになっているということが分かりました。ある種のライフワークです。しかし,自分の生き方を充実させる手段としては,悪くないと思っています。