野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

研究計画を立て始めました

 今年4月ー6月は,2021年の目標達成のためのスモールステップの中で,研究計画を立てることにしていました。

 そこで,予定通り,研究計画を立て始めることにしました。

 

 ひとまずしたいことが定まっていないので,そこから考えることにしています。これまでの半年,論文はほとんど読んでいませんでした。ただ,これまで文系の論文を読んでいても全くピンとこなかったです。環境教育に関しては文系の論文が多いので,読んでも正直,ぱっと来ませんでした。

 

 そこで,現在は緑地系の論文を読んでいます。緑地系になると理系的な論文になるので,調査方法が明確です。これはいいなと思うような内容のものが多いです。

 やはり,僕は環境教育をテーマに選んでいるとは言っても,教育学としてそれを見ているのとは違います。うすうす感じていましたが,環境教育のために必要となる環境をとらえていて,そこに人的要素も環境的要素も見ているというイメージです。

 環境教育といっても様々な分野を包括している広い概念なので,その中には文系的なものもあれば理系的なものもあります。

 僕の場合は,後者だということがよくわかりました。

 

 しかし,論文と全く同じことをしていても意味はありません。また,論文から新たな課題を見出そうとしても,その課題を出すのにもある程度の根拠が必要です。テーマを絞るのは,なかなか難しいなというところです。

 現実的に調査に出られる時間もなければ人材も全くない状況なので,そんな中で自分にできることを見つけるのは,難航しそうです。

 さて,どうしたものでしょうか。笑

2020年度の振り返り,博士号取得と10年経験者研修

 僕の周りの学生はそんなに数がいないのですが,その数少ない学生のみなさんが偶然,今年卒業なので,卒業のお知らせを目にする機会が多かったです。

 今回は,そんな2020年度の振り返りをします。

2020年度の 大きなテーマ

 今年度は僕にとって,忘れられない1年になりました。

 博士論文を取得した年です。それも,コロナと重なるというすごい偶然でした。当初,2020年まで持ち越したらもう博士号は無理だと思っていました。しかし,結果的にはそんな年に博士号を取得することになりました。むしろ,今年でなければ無理だったなと思うほど,今年は取得するタイミングとしては良かったように思います。

 一方,職業上でも11年目を迎え,「10年経験者研修」という研修の対象者でもあるという,重要な1年でした。

 いずれにせよ,今後の僕に重要な示唆を与える1年となりました。

博士論文と博士号取得

本当にできるか心配だった

 修士号を取得したのは2010年なのですが,その修士論文の時がものすごく大変で,夜更かしまでした覚えがありました。だから,博士論文はもっと大変だろうと思っていました。それを社会人がするのですから,下手すると過労になって死んでしまうと本気で思っていました。それほど,博士論文ができるかどうかは心配でした。

コロナ禍でチャンスになった

 今年はコロナがあった影響でいろいろなところに支障が出ましたが,この博士論文に関しては,それがむしろチャンスに変わりました。オンライン化したことにより大幅に短縮され,対面していては難しかったであろう時間の調整までうまく進みました。職場でも体制を整えていただいていたので,今からすると,このタイミングが1年前でも1年後でもできなかったなということを強く感じています。

過労の心配

 2018年には過労だと医師に言われ,「この生活を続けてたら,いつか突然死しますよ」とまで言われたので,過労になってはいけないということは強く思っていました。

 それで,睡眠時間は絶対に削らない(削ると非効率になって,かえって時間を要してしまうため)と決めたうえで,無理をしない範囲で可能な限り作業の時間に費やし,なんとか疲労することなく完成させることができました。この経験が,現在に至る目標設定と学習習慣に強く影響しました。

その後半年の動き

 博士号取得後,今までの半年は特段何もしていません。英語の勉強はしていますが,それくらいです。今年の目標は立てましたが,そこまでの道のりとしては少し進み具合が遅い気がしたので,4月からは少し時間を増やしたりやり方を変えたりして,成果の出るやり方に変えていかないといけないなと思いました。

 職業については,とりあえず2021年度は現状維持したうえで研究活動を細々と始めることにしました。いきなり職業を変えてもあてがないのと,経済的安定が急にそがれるのは良くない,それにいきなり大学教員になれるほど僕は輝かしい業績もないし,本当に大学教員だけが僕のしたい生き方なんだろうか?ということを考えたからです。

 この部分については結論が出ていませんが,大学教員だけが博士号取得者の生きる道ではないと思うので,自分の道を模索していきたい考えです。

 思えば,博士号というのはだれもがなしえていない知見を見出した人に与えられるものです。そんな人が生きる世界というのは,ある意味,だれもがなしえていない知見のうちの一つなのかもしれません。自分が自分の世界を作っていくんだという思いでいます。具体的に自分がどのような形でそれを実現するかは,考えなければいけません。

研修の対象者

 今年度は10年経験者研修の対象でもあり,年度後半はこちらに力を注ぐことになりました。こちらはこちらで今までの僕の教員経験10年間を束ねるものとなりました。今までは先輩や研修から学んだことを単にやってみるというだけでしたが,過去の経験を束ね,一つの知識体系になったことで,内面的にも変わったかなと思っています。

 そこに博士論文の内容を意図的に組み込んだので,広い意味で今までやってきたことをまとめる1年になりました。

 

今後のこと

 僕は学者の卵としてはまだまだ知識もないし,大した研究もしていません。だから,博士号を取得したからと言ってこれで終わりでは決してなく,むしろやっとスタートラインに立つことが許されたという思いでいます。

 今までは自分を向上させようとひたすら直進的に進んできた僕ですが,その一方でおろそかにしてきたこともあります。恋愛がその一つで,気づくのが遅すぎたなと後悔してはいますが,今後はそういったものも大切にしていきたいと考えています。

 自分の時間も大切にしつつ,学者の卵としての知見は着実に積み上げていきたい思いです。ただ,それを実現できるのは少なくとも今の職業の今の立場ではないとも思っています。しかし,具体的な形は定まっていません。それはおそらく答えがあるものではないし,やっていく中で形を定めていく必要があると思っています。

 研究については現状では「何かの傍ら,研究もする」といった方法しか思いつきません。メインにしようとか,それを収入源にできないかとか考えたこともありますが,明確な答えは思いついていません。だからこそ,今後,どんな道を歩んでいくか,目標設定と,具体的な道のりの設定をしなければいけません。

時間は有限の財産。有限の時間をうまく活用して成果を出そうー1〜3月を振り返ってー

時間は有限の財産

 僕は2月に2021年の目標を立てましたが、3月も中旬ということで、そろそろその1/4が終わろうとしています。

 1年というのは長く感じますが、目標を4分の1にすると、時間の有限性を理解することができます。

 15年という年月も長く感じると思いますが、過ぎてみるとすぐのように感じるものでもあります。だからこそ、日々の積み重ねは重要です。努力を積み重ねた15年と、積み重ねていない15年はまるで違います。自分がどんな未来を迎えたいか?それを考えれば、自分のとるべき行動は明らかだと思います。

 しかし、単に努力を重ねるだけというのでは足りません。努力の方向性も重要だと思っています。そこで、2021年目標は、その努力の方向性を定める趣旨で立てました。基本的に、成長したいとか夢を実現したいとか思うならば、このようなことは必要不可欠だと思っています。時間の有限性を理解することは、達成の上で非常に重要です。

 以下では、僕がどのようなことを考えて目標を立てているのかの参考にすべく、色々書いていますのでご覧ください。僕は「継続すること」に関しては自信がありますので参考になると思います。

英語学習で見えてきた課題

 僕はこれまでの経緯から、継続するということ、休日には休むということも考慮し、30分の学習を毎日続けるということにしています。1〜3月は、今後研究をするめる上で英語能力が必須になることから、英語学習をすることにしました。時間設定については、無理がないので良いかと思っています。1時間にすると、ややしんどくなるとは思います。無理ではなさそうです。

 やってみた結果、英語力は確かに向上しているとは思っています。英語も確実に聴けるようになっています。継続していることは、間違いなく力になっています。しかし、目標にしていた、すらすら読めるレベルにはとても到達していないなと思っている次第です。考えてみれば、これは当然のことです。言語がそんな短期で身につくわけはありません。結論としては、さらに継続する必要があります。

 しかしながら、時間が限られているのも事実です。着実に、そしてなるべく早く上達するために、工夫を凝らさなければなりません。さらに継続すること、そして違った努力を重ねることの重要性が垣間見得ています。それをどう無理なくこなすかが、4月以降の課題になります。

4月以降の目標の改善

 4月には、年度が変わるという要因が存在します。環境が変わるので、疲労もします。1年の中で、いっそう無理できない時期です。できるなら「環境の変化」以外の事は変化させないことが望ましいと考えています。したがって、この区切り方も良くなかったかもしれないと振り返っています。しかし、基本方針を変えるに等しいのでそこは変えません。

 英語については英会話スクールに通うという方法が取るのが良いと思っています。これまでやってきたシャドーイングや単語のインプットはあるしゅ土台作りともいえますが、アウトプットの場を持っていません。使わないものは、忘れます。アウトプットすることで、インプットにもいい効果が出るかと思っています。通いよりも、オンライン英会話でしょうか。

 しかし4月〜6月期の目標が、新たな研究計画を作ることなので、あまり英語ばかりにも注力できません。英語学習はオンライン英会話を挟みつつ焦点化する方法がいいかと思います。研究計画については、仲間が必要ですので仲間を作っていくつもりです。自分から作っていこうかと思っています。研究者の仲間です。現実の学会などは難しい情勢ですので、そこをどうするかが大きな課題です。ここについては、熟考していく必要があります。

 

このように、無理がないながらも確実に継続し成果が出る方法を選んでいくのが良いかと思います。

成果が出るように舵を切っていくのです。

2021年の目標は,より実現可能なものに

 今回は,2021年の目標は,より実現可能なものにしようというお話です。))

 目標は年始に立てることが多いと思います。しかし,その目標の中にはあいまいなものも多いです。せっかくなら,2021年の行いが未来に蓄積されていくことを意識して,実現可能で,着実に未来につながっていくものにしたほうが,成長する自分を描けると思います。

より実現可能な目標を立てよう

 1月から3月まで,英語学習をしようと決めているので,毎日欠かさずやっています。習慣化している僕でも,3か月ずっと続けることは難しいですし,続ける工夫がそれなりに必要です。しかし,継続することは着実に力になります。僕自身,英語がしっかり聞けるようになってきているのを実感しています。

 せっかく努力をするなら,自分がどんな人になりたいのか,そのためには何が必要か,今できることは何なのか,といったように,明確な道筋を立てる必要があります。遠い未来の目標を立てて,そこに向けての具体的な目標を立てていくイメージです。

 こういった努力ができる人が,社会では活躍していくんだと思います。こんなことを僕が考えるようになったのも,努力を欠かさない知人の影響です。厳しい言い方ですが,努力したくないという人はそこまでだと僕は思います。

 いわゆる「できる人」は決して努力を欠かしていません。いいタイミングを掴んだなど,好条件も確かにありますが,それだけではありません。

目標の立て方

遠い未来の目標

 人生の目標を明確に持っている人は,「将来こういうことをしたい」といった壮大な目標を持っていると思います。そのような目標を持つことは重要だと個人的には考えています。それが,努力の原動力になるからです。

 しかし,それだけでは,具体的に今何をするべきなのかが明確にならないので,より目標を現実のものにしようと思うならば,努力する方向性を定めるためにも,より近い目標が必要です。

近い未来の目標

 遠い目標の実現のために,数年先,といった近い未来にはどんなことをしていく必要があるのか。このようなことを考えることが重要です。ここが明確であれば,具体的な努力の方向性が見えてきます。

今年の目標

 近い未来の目標が明確になれば,そのために今年する必要があることが明確になってきます。社会人の方であれば,取れる時間は限られていると思います。その有限の時間を有効に活用するためにも,冒頭で少し触れたような,この時期はこれをしよう,といった,期間を定めるのも有効かと思います。なんとなく全部同時進行・・・では難しいと思います。

野良イモリの目標

 僕個人は,遠い未来には自分が研究して得た,確かな知見を発信していきたいという目標を持っています。博士号は,そのために必要なものでした。自分が研究する能力を身に着けることは重要だったし,そのためには修士ではだめでした。また,博士号が情報の質という意味では信用の種になるとも考えたためです。

 しかし研究者として発信するようなことは当然ながら簡単になせることではありません。発信できるような知見を得るべく,研究実績を積み上げていくことが必要です。また,学会発表などで顔を売り,自分の存在を社会に知らしめる必要もあります。かといって,これらも簡単ではありません。

 少なくとも昨年2020年に博士号を得,それが一つの節目になりましたので,現在は次のようなことを今年の目標として考えました。

  • ポスト博士論文研究となる研究の計画を立てる
  • 夏ごろには調査に乗り出す
  • 研究仲間を作る
  • 英語能力を身に着ける

 これを,現実的な流れにすると以下の順になります。

  1. 1~3月期:英語学習で,英語の能力を身に着ける
  2. 4~6月期:新たな研究計画を立てる。
  3. 7~9月期:調査にこぎつけたい。※学会がこの時期と思われる
  4. 10~12月期:仲間を集める動きをとる。2022年の動きを考える

 わりと流れはできているかなと思います。

 これでもまだ不十分かもしれませんが,少なくとも今まで立てたなんとなくの目標よりは,断然具体化できたかと思います。

 皆様もぜひ,未来につながる目標を立ててみてください。

論文検索のしかたー卒論、修論、博士論文研究に使えるー

 YouTubeのほうで論文検索の動画が好調なので、今回は論文検索の仕方と論文検索サイトについてお話します。論文検索をどうしたらいいかわからない、論文をうまく探せない・・・という方は参考にしていただけるかと思います。

YouTube動画はこちらです。


論文検索と既往研究の見つけ方ー卒論・修論・博士論文研究等で使えるー【社会人学生】

本よりも論文で知識を得る

 論文検索をすると、書籍で得られる情報とは違う最新の情報を得ることができます。書籍からの情報も必要だとは思いますが、論文からは書籍にも載っていない、関連分野の、さらに細かな情報を得ることができます。投稿論文や博士論文は当然として、卒論や修論といった学位論文を書かれる方にとっては欠かせない情報です。

CiNii

 CiNiiが有名です。わりとたくさん論文が引っ掛かります。

 キーワードにして検索をすると、わりとたくさんの情報を得ることができます。

 PDFになっているものは、PDFをその場で入手できるか、あるいは有料で購入することができます。入手できないものもあります。

 デメリットとしては、雑誌記事も引っ掛かるので、査読がなく論理性の低い論文など、情報の精度が低いと思われる論文もひっかかります。

J-STAGE

 ひっかかる論文の数はCiNiiに劣りますが、以下のような特徴があります。

  • PDFになっているものが多い
  • 査読つきの論文のみを検索することができる
  • 特定の論文誌の論文のみを閲覧または検索することができる

 しっかり論文検索をしたいとき、わりと重宝します。

 J-GROBALやJ-REC-INなど、博士人材関連の系列のサイトです。

国立国会図書館(NDLオンライン)

 CiNiiで出てこなかった論文を検索するのに便利です。

 検索した記事については、郵送にて取り寄せることができます。

 論文を実際に入手するのにタイムラグがありますので、早めに入手しておくのがおすすめです。利用者登録をする必要がありますが、18歳以上であればだれでも登録可能です。18歳未満では難しいようなので、その場合は保護者に依頼するなどしましょう。

Google scholar

 名前の通りグーグルの検索サービスです。引用文献に張り付ける際に便利です。引用文献欄に書く形式を表示することができます。ワードなどに残しておけば、引用文献欄に書く時の形式を保存することができます。

 検索できる論文の量は多すぎて、中には論文出ないものも混ざっています。したがって、上記のサイトでは出てこない、外国の文献を検索するときに利用するのがよいと思われます。

おすすめの論文検索法

 ひとつ論文を見つけたら、その論文の引用文献を見ることです。

 特に査読済みの論文であれば、その方が論文を作成するうえで必要だった、重要な情報が引用文献になります。論文の引用文献を見てほかの論文を見つけていき、別の論文を読んだら、さらにその論文の引用文献を見ていきましょう。

 こうして、関連分野の論文を芋ずる式に見つけることができます。

 

 いかがでしたでしょうか。

 学位論文研究を始める方もそうでない方も、ぜひやってみてください。

【実はたくさんある】博士課程に進学するメリット

 博士課程に進学するかどうか迷う方は多いと思います。

 その理由は,就職のことや年齢のこと,博士号をとる大変さなど,不安に思うような要素がたくさんあるし,そのような情報もたくさん発信されているからです。

 では,進学するメリットは何か。そんなことを考えてみるとたくさんありましたので,お話ししようと思います。

研究遂行能力が身につく

 まぎれもなく研究能力が身に付きます。課題を見出し,課題を設定し,それを明らかにするための方法や解析方法を考え,実際に調べ,考察し,結論を出し,それを多くの人々の納得のいく形で論理的に発表する能力です。

 これらの能力は,研究をしていく場合には紛れもなく重要になる能力です。修士でも研究職に就くことができる場合はありますが,間違いなく博士の方がこれらの能力は長けています。

 それに,これは社会に横たわる課題をどうにかしようとする場合にも役に立つ能力です。万人が身に着けている能力ではない以上,とても貴重です。

批判的思考ができるようになる

 データを見たときに,「それは確かなんだろうか。」「本当に,そのような見方しかないのだろうか。」「このようなことも考えられるのではないか。」などと,批判的思考が意識しないでもできるようになります。

 データを少し疑ってみてみるということです(叩くという意味ではありません)。データをうのみにするのではなく,データに操られるのでもない。データを見て,確かなことを見つけていこうと考えることができます。そして,論理的に語ろうとする上ではあまり意味のない情報を見つけることができるようにもなります。

 これは,仕事などで調査を行う必要が出たとき,あるいは解析が必要になったとき,確かな情報を見出し,他の人には出せない成果を出す可能性となる大きな能力です。

情報収集能力が向上する

 情報を短期間にたくさん収集能力に長けてきます。

 査読に通すときなど,論文を短期間にたくさん読む必要が出てきます。その過程で,確からしい情報をたくさん集め,グルーピングすることができるようになります。

 これは僕も経験があります。知り合いが困っていた時,

「こんな情報もありますよ。」

という感じで調べたことをお送りしたんですが,

「短時間でこんなに情報を集めたんですか!?」

と驚かれたことがあります。

 自分からすると全く普通なことですが,情報収集能力はかなり伸びることでしょう。

プレゼン能力が上がる

 図や表と言葉をうまく織り交ぜて,人を納得させる説明をする能力が向上します。

 論文や学会発表は,基本的にはだれが見ても理解されるように内容を構成します。意外かもしれませんが,論文は専門でない方が読んでも伝わるように書かれます。その過程で身につく能力がプレゼン能力です。

 自分の研究が伝わらないと内容の議論はおろか妥当性を疑われるといった事態が起こるので,博士にとってプレゼン能力は非常に重要です。

 このような能力は単にプレゼンを何度もすればよいというものではなく,英訳でディフェンスと言われる博士論文の審査会を通して鍛えられる能力です。

 これも僕自身,無自覚でしたが,先日「図と言葉を使って,難しいことをわかりやす説明することがすごい得意な人だ」という評価をされました。以前はそんなことなかったので,まぎれもなく博士課程で鍛えられた能力です。

時間のマネージメント能力が身につく

 これは僕が社会人だからかもしれません。査読に出した論文が返ってきたとき,自分が疲労するということを計算に入れつつ,限られた時間で最大限まで自分の能力を引き出すすべを身に着けることができます。

 というのは,修正要求に応じるまでの締め切りが近いので,限られた時間を最大限有効に使いつつ,自分が疲労しないようにしなければなりません。その際に,いかにして進めるかということを工夫していくので,このような能力が身に付きます。

 自分の作業を限りなく効率化できていくので,出せる成果が向上することと思います。

関心のあることに注力できる

 博士課程は自分が選んだテーマをとことん追求できるチャンスです。

 仕事で研究をするとなると,たまたま自分のしたいテーマで研究することもできることと思いますが,仕事ですので必ずしたいことばかりではないと思います。しかし,博士課程は課題設定,研究計画,方法の検討,解析,発表と先生の力を借りながら,基本的にはすべて自立してやります。関心のあるテーマについて,指導を仰ぎながらここまでできる絶好の機会になります。

 僕自身,修士課程の時も好きなテーマをやりましたが,やはり内容の深まり方が違うように思います。

博士号が得られる

 最後に,博士号が得られることです。

 博士号があれば,大学の教員や研究所の研究者など,アカデミアに行くという選択肢ができます。普通はできないことなので,このような選択肢が得られるというだけで実はすごいことだと思います。

いいことはたくさんある

 いろいろ書きましたが,このように博士課程に行くと自分のスキルとして貴重な能力が得られます。個の時代だといわれるこれからの世界。いかに自分にしか出せない成果を出していくかということを考えるうえで,博士課程で得られるこのようなスキルは,少なからず役立つことと思います。

 

 今回の話についてはYouTubeでも述べましたのでよければご覧ください。

 


【メリットがたくさん】博士課程に行くメリット,身につくいいこと

【博士号が取れる】社会人でも,大学院で博士号を取得できる人の条件

 ストレートで博士課程に進もうにも,ストレートで進学することそのものにも不安が残る博士課程。そこで出てくる選択肢が社会人学生だと思います。しかし,社会人をしていて時間もないし忙しいのに,本当に大学院なんて行けるのか。ましてや博士号なんて・・・と思っている方は多いのではないでしょうか。不安になりながらも,博士課程の情報が少なく,難しい,難易度が高いといっても,どの程度の難易度なのかもわからない・・・それが余計に不安に思う要因だと思います。

 そこで今回は,社会人でも大学院で博士号を取得するための秘訣についてお話ししようと思います。

 本記事を読むことで,少しでも社会人学生で大学院に通い,博士号を取得する不安を解消していただきたいと思います。

 今回はこんな流れでお伝えします。

博士号を取得できる方法

 結論から言いますが,博士号を取得するために必要なことはこれだと思っています。

  1. 人生設計上,あるいは目標を達成するうえで,博士号が必要である
  2. 自分とレベルの近しい仲間がいる

 僕の身の周りで博士号を取得している方を見る限りでは,博士号を取得した人はこれらの条件を満たしている方が多いなと思いました。

博士号の難易度は高い

 博士号のレベルは高いです。たとえるなら,以下のような感じです。

  • 学士号:★☆☆☆☆
  • 修士号:★★☆☆☆
  • 博士号:★★★★★

 修士論文と博士論文の違いというお話を以前しました。


修士論文と博士論文の違い 博士論文はレベルが高い【大学院】

 まとめますと,

  • 査読論文を通さなければならない(概ね2本程度)
  • 新奇性のあるテーマでなければならない
  • 論理的に説明できなければ審査を通れない

このような感じです。

 査読に通る論文を作ろうと思えば,それ相応に課題設定や方法の設定が非常に重要になってきます。また,どのような解析をするのか,計画性も重要です。査読も簡単ではありません。それに,1度の査読に半年はかかるので,リジェクトされると,普通にスケジュールが半年伸びたりします。既定の3年で査読論文を2本通そうと思うとなかなか難しいのがお分かりいただけるかと思います。

条件1:博士号が必要である

 人生設計上,あるいは自分が設定する目標を達成する過程で博士号がどうしても必要な人は,大変であっても,よほどの状況にならない限りは,博士号をあきらめません。だからこそ,困難な状況でも乗り切っていくことができます。

 博士課程に進む人は,その分野の研究をすることが目標に置かれている人が多いです。研究をするためには,研究職に就く必要があります。そのために,博士号が欠かせません。博士号を取得しないことは,夢をあきらめることに等しいです。だからこそ,諦めないし,普通では積むことができないと思うような努力を重ねることができます。それが結果的に,博士号取得を可能にします。

 そういう人の場合,年限が3年を超えても,遠い未来の目標が明確に存在するので,たとえ2,3年延びたとしても諦めるという選択肢が出てきません。

 社会人として博士課程に通いたい,と思っている方も,そうではないでしょうか。

 逆に言うと,なんとなく,というレベルでは達成しづらいと思います。挫折しそうなタイミングは必ず来ます。

条件2:レベルの近い仲間がいる

 同級生でも先輩でもいいのですが,要は自分からかけ離れたレベルの人ではない,近しい人の中に,同じような状況にいる仲間がいる,あるいは少し先を進んでいる仲間がいることです。

 挫折しそうなタイミングは何度か来ますが,仲間がいることで「この人も,この時大変そうだったな。でも,今,あの人はここまで進んでるな。だから自分も,頑張ろう!」と思うことができるからです。しんどい状況に接しても,みんな通る道なんだ,自分だけじゃないんだ,と思えば,乗り越えようとすることができます。

 通信制大学は挫折率が通学制よりも高いです。それは,仲間の姿が見えない(いない)ことにあるといわれます。仲間がいるからこそ,大変なことがあっても持続しようと考えることができます。

僕も挫折しそうなタイミングは何度もありました

 僕は去年に博士号を取得しましたが,もちろん,諦めそうになるタイミングは何度もありました。過労にもなっています。特に,査読に通らなかったときなんかは,自分のしたことが全否定されているような気分にもなります。自分には無理なのかな・・・と思うこともあります。それでもあきらめずにここまで来れたのは,先に博士号を取得していった先輩や,すでに博士号を取得していた同級生の存在があったからです。あの人もこの時こうだったな・・・よし,自分も!といった感じで,その人たちの存在が,頑張ろうと思う動機づけになりました。

 それに,そもそも自分には研究をして,確からしい情報を発信していきたいという目標があったので,博士号を簡単にあきらめるという考えには至りませんでした。むしろ逆で,どうやったら取れるだろうかとずっと思ってきました。

 博士号取得後は,僕が特別な人だから取得できたんじゃないかと言われるようになりました。しかし,そんなことはありません。特段知識が豊富なわけでもないし,僕よりもすごい人なんて探せばいくらでもいます。それでも僕が博士号を取得できたのは,いわばあきらめない条件が揃っていたからに他なりません。

この条件を整えれば,諦めにくい

 今回挙げた2つの条件は,博士号の取得を狙ううえでかなり重要です。これらを意識するだけでも,博士号がより現実のものになってくると思います。

英単語を覚えてきました。英単語の学習方法の工夫

 今年の目標は,すでに習慣化している学習時間を有効に使って,具体的に成果として形のあるものに出していくことです。現在は,3月までの短期目標として,英語の学習をしています。

 英単語を覚えられなくて悩んでる方,おられないでしょうか。かくいう僕も英語の語彙力に関しては自信が全くありません。論文を読むときなんか,わからない単語がたくさん出てくるので調べるんですが,調べるたびに英文を読むのが止まるし,単語の意味を調べるので時間を必要とするので苦労します。単語がわかったらどんなにいいだろうか・・・とも思いました。

 しかし,英単語はやってみると意外と短期間で習得することができると思います。今回は,そんな話をしようと思います。

 お話は以下の順です。

ひたすら繰り返す!

 大学入試に必要な英単語だけ見ても,4500単語とか,それ以上あります。それを1回で完全にマスターしようと思うのは無理です。だからこそ,忘れる前提でひたすら単語を何度もリピートすることです。こうすることで。単語を覚えることができます。

具体的な方法

1単語に時間をかけない

 ポイントの1つ目は,1単語にかける時間は1秒です。ついつい,1単語に時間をかけようとしてしまうと思います。僕もそうでした。しかし,1単語に時間をかけたところで,何度も見なかったらやがて忘れるんです。

 漢字を例にとるとわかると思います。しばらく書いていなかった漢字は,忘れてしまいます。パソコンが普及して漢字を書かなくなったから忘れる,というのはよく聞く話です。

 逆に,漢字を覚えるためには,繰り返し書くと思います。あれと同じです。記憶していることって,何度も目にするから記憶に残るんです。

 繰り返し単語を頭に入れるには,単語を何度も繰り返し目に付くようにすることです。しかし,単語は上記のようにたくさんあります。だから,1単語に1秒しか書けないのです。

忘れる前提で反復する

 人間は忘れる生き物です。生きるうえで必要のない情報は忘れるようにできています。逆に,生きるうえで必要のあるものは忘れないようにできています。したがって,単語を1回見た程度では脳にとってインパクトは薄く,忘れるのです。

 街ですれ違った人をいちいち覚えていないのと同じです。でも,毎日見かけていると,「あ,こないだの人だ」と,次第に覚えていくと思います。

 反復していると忘れないのです。

 加えて,その反復にかかる時間が1単語1秒であれば反復にも苦労しません。

活用する,アプトプットする

 単語を単に反復するだけだとどのくらい身についたのかがわからないので,僕はシャドーイングとセットにしています。

 音声のついた長文問題集かなんかを用意しておいて,英文を聞きます。そして,聞こえてきた音声のまま発声します。これがシャドーイングです。最初は聞こえたまま発声するのは難しいので,音読します。英文音読→慣れてきたらシャドーイングです。

 アウトプットの機会はシャドーイングでなくてもよいと思うのですが,なにせ英単語を使ったほうが頭に残りやすいし,英語を理解できているという実感を持てることが励みにもなるので,良いと思います。

まとめ

 1単語1秒のペースでひたすら反復する。そしてアウトプットする。

 こうするだけで,けっこう理解度が変わってきます。

 しかし,これをするには毎日学習の習慣がついていないといけませんので,いかに毎日継続できるかがポイントになってくると思います。

 

www.noraimori.com

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自力で生きる?博士号取得後の生き方を考える

 僕が言うまでもない有名な話だと思いますが,博士号取得者のその後の生き方って,なかなか一筋縄ではいきません。それは自分も例外ではありません。僕自身は,今の状態を続けるだけでは,難しいと思っています。

 こんな順でお話をします。

厳しい現状

実績とポストのジレンマ

 博士号を取得した後,普通は研究者を目指すと思いますが,簡単に研究者になれる状況ではないと僕は思っています。少なくとも,研究者が安定しているとは決して言い難い状況です。研究者になるには実績を積むことが必要なのですが,その実績を積むための環境として研究職に就く,ということが難しいです。おかしな状況になっていると思います。

 そんな中で研究をしたいと思えば,自力で生きていくのがいいのかな?と思っています。以前,博士号取得者の話を聞いたことがありました。


博士号を生かす道ー博士課程進学者の話を聞いてー

稼ぎ方

 お金の稼ぎ方には様々なものがあります。

  1. 雇われの身分
  2. 自営業者
  3. 経営者
  4. 投資

 研究者というのは多くは雇われの身分です。それが失われてきているとなると,収入を別で考えるしかありません。研究そのもので稼げるような状況でもないので,収入を別口で確保しつつ,傍らで研究する,という生き方しか残らないのかなと思っています。

研究者として生きない方が稼げる

 研究者になろうとすると不安定ですが,普通に研究をしない生き方の方がお金は稼げます。したがって,経済的なことだけでいえば,博士課程に進む生き方は非能率的な生き方ということになります。もちろん,それがいいとは思いません。

支援金は頼れない

 博士号取得者が減っているということで,博士課程の学生に支援金を出そうという話が出ています。しかし,博士課程に進むのに躊躇する理由はなにも在学中のお金の問題だけではなく,その後の進路にも大きな不安があることが原因にあります。在学時のお金がどうにかなれば大丈夫,というレベルの問題ではありません。

目標を忘れないこと

 博士号取得者への世間の偏見等もあると思いますが,それを解消していく意味でも,実績を積んでいく(その前に,研究をしないと新たな知見も得られない)ことは重要です。

 考えられる生き方は。

  • 研究とほかのスキルをミックスさせることで,収入を得られるようにする
  • 研究とは別で収入を確保する。
  • 不安定な身分のまま研究を続け,安定的ポストを得るまで努力する

 いずれかになると思われます。

 先にご紹介した動画でお話ししている方の生き方にもありますが,自分の目的とするところは何なのかを考えることです。博士号を得ることを考えるほどですので,そこには何か目的があるはずです。その目的の実現のためには,どういう生き方が良いのか。純粋に,それを追求していくことが必要なのかなと考えています。そのような意味で,先の3つ目の選択肢になると,むしろ研究職を得ることそのものが目的になりそうな気もします。かといってほかの2つの生き方も簡単ではありませんが,生き方を追求していく方法も,一つの方法なのかもしれません。

大学院生で非常勤講師は・・・できるけど,注意が必要

 YouTubeでコメントを頂きました。大学院生をしながら非常勤講師はできるのかどうか,ということについて。

 結論から言うとできますが,時間には注意です。

 

 以下の順でお話しします。

 なおここは通常の修士課程の大学院の事をお話ししますので,専門職大学院は別になります。その点はご了承ください。

大学院生で非常勤講師はできるけど,注意が必要

 僕がかつて修士課程の学生をしていた頃は,非常勤講師をしながら大学院生をしていました。周りの人達を見ても,割と非常勤講師をしながら大学院に入っている人が多かったように思っています。

 非常勤講師はアルバイトより時給がいいですし,短時間でわりと高い給料を得ることが可能なので,そのような理由で非常勤講師をする人が多かったのだと思います。

 大学院の授業と非常勤講師としての勤務が時間的に重複しなければ可能だと思います。非常勤講師の場合は毎日出勤するという勤務形態を取らなくても良いので,授業がある日は非常勤講師の仕事を入れないと言ったことも十分に可能です。そこは,学校との調整になると思われます。

大学院生のスケジュール

 具体的な話をするために,大学院生のスケジュールからお話ししようと思います。

 修士課程の学生の場合ですと,2年間で30単位ほど取得することが多いようです。その30単位は,1年間で取り切ってしまいます。半期で最大で15科目ほどですね。大学によっては30単位のうちのいくらかは,授業以外のものが単位になるという形態をとっているところもあります。したがって,概ね12科目から15科目を,1年間で取得するということになるでしょう。

 ではこれがどのぐらいの時間になるのだろうかというお話ですけれども,大学学部の一年生が,おおよそ半期で28単位取得するということを考えますと,大学1年生が半期で取得する単位を,大学院修士課程1年生は,1年間で取得するということになります。授業がパンパンに詰まっているという状況ではありません。大学4年生の時よりは授業が多いと思いますが,まあそれでも特段多いという状況ではないと思います。

 修士2年生の場合は,授業はありません。その代わり,12月くらいから修士論文に着手します。

 その空いた時間に非常勤講師としての仕事を入れるということになります。

非常勤講師のスケジュール

 それでは非常勤講師のスケジュールについてもお話しをします。

 非常勤講師は,勤務時間がこれと定まっているわけではなく,求められる時間数に応じて勤務することになります。勤務条件は年度当初の段階で決めますので,年度途中で増えたりとか減ったりとかするということは基本的にはありません。

 以前は,非常勤講師は授業するコマ数に応じて給料が発生するシステムでした。ですから,例えば2時間目と4時間目に授業がある場合,2時間目と4時間目が勤務時間ということになって,3時間目は勤務時間ではないというような扱いになっていました。

 しかし現在は会計年度任用職員という制度に変っていまして,非常勤講師も何曜日の何時から何時までというように勤務が割り振られるようになっているようです。それに伴って,コマ給制であった給料が,純粋な時給制に変わりました。

 したがって現在では,何曜日の何時何分から何時何分までと言った勤務の割り振られ方をします。以前と違って,授業の終わり=勤務の終わりということではなくなったという点は注意が必要です。

 最も多いものだと週30時間勤務の非常勤講師があるとおもいます。これは要するに月曜日から金曜日まで毎日勤務するけれども,常勤講師のように8時間勤務+休憩時間という設定ではなく,早く帰るというような勤務形態です。このような勤務形態の非常勤講師の場合は,受けることができません。なぜなら,大学院の授業と必ずブッキングします。そもそも,大学院生をしているのに月曜日から金曜日までの平日昼間の時間すべてを非常勤講師の仕事に費やすというのは,全く現実的ではありません。

両立のポイント,注意すべきこと

 では,どのような非常勤講師ならできるか。例えば中学校の理科だけを担当する,あるいは高等学校の農業科だけを担当するというような非常勤講師であれば,授業がある曜日ないしは自分が勤務可能な曜日にしか授業が入らないということになりますので,この場合は大学院生と非常勤講師の両立は可能になってくると思います。 

 両立のポイントが,「非常勤講師の勤務時間は何時間にするか」というところです。

 週3日勤務にすると,事実上平日まるまる使える日が二日しかなくなるということになります。このような場合は,割と負担になると思います。週3日勤務にする場合は,例えば1日は勤務時間が長いけれども残りの2日は午前で帰るとか,そのような勤務形態を取らないと難しいと思います。

 ちなみに僕は週2日勤務にしていたんですけれども,その場合,両立は可能でした。

授業をするのは,大変です

 ただし気をつけないといけないもう一つの点があります。それは授業の準備ということです。

 当たり前ですが,非常勤講師として授業するんですけれども大学院生をするということは,多くは教職の経験はないということが考えられます。その中で授業の準備をしっかりしようと思うと,割とまとまった時間が必要で、これが意外に大変です。

 自分が何コマ授業を担当するのかというところに依存してくると思いますけれども,担当授業数が多いほど当然ながら準備にかかる時間は多くなります。

 勤務時間を増やしすぎると,確実に大学院の方を圧迫することになります。大学院での学業を圧迫しない程度の勤務時間に止めるという塩梅が,とても重要になります。

 勤務時間の希望については,講師登録をする際に記入することができる場合もありますし,希望を聞かれますので,その時にこのぐらいまでしかできない,という希望をはっきりと伝えておくことです。

 基本的には,一度勤務時間が決まると,1年間は変動することはありませんので,最初の条件がとても重要です。

苦労したこと

 僕の場合は,M1で非常勤講師をしました。遠方の学校だったのですが,勤務日に大学院の授業で6限,7限のものがありました。後期から7限はなくなりましたが,朝早く,夜遅いので,とても大変でした。あわせて,講師経験も初めてでしたので,週2日勤務でしたが大変だった記憶があります。ただ,やっていけました。時間設定はとても重要です。

可能ですが,注意が必要です

 まとめますと,大学院生をしながら非常勤講師をするのは可能です。しかし,授業の準備が必要であるということと,勤務時間を増やしすぎると確実に大学院の学業を圧迫することになる,という点については注意が必要です。しかし,コンビニや飲食店でアルバイトをすることを考えれば,収入的には多いことは間違いないと思います。