4月に入ってから,予定通り次の研究計画を立てることをしています。
なかなか難しいですね。
環境教育の分野の研究は,理念的なものを除くと,概ね次のようなものがあります。
- 学校ビオトープや学校の敷地外の緑地の教育的利用といったような,環境教育のための自然環境そのものについて研究したもの(緑地としての評価)
- 上記の緑地の教育的利用について研究したもの
- 環境教育の背景となる人材について研究したもの
- 環境教育の教育的実践
上記も,さらに細かく分けることができます。
今までに僕がやったのは,二つ目と三つ目です。既存の緑地の存在と利用との関係,そして背景となる組織の指導体制と実際の環境教育との関係。
要は,環境教育という現象と人,ものとの関係。
三つ目についてはそんなに既往研究がありません。学校が対象になるので,調査に難しさがあります。未開の地といったような印象です。
今後何をするのがいいかなと考えてはいるのですが,難しいです。
今までやってきたことを深堀りするのもいいのですが,三つ目に関しては既往研究があまり存在しないので,情報の粒が少ない中で構成することが難しく,質的研究という方法をとることが必要になってきます。
二つ目に関しては,既往研究だと既存の環境をどう利用しているかとか,既存の環境を利用するにあたっての課題などを挙げたものがよく見られます。しかし,環境教育の場所の議論って意外とないので,環境教育でどんな場が利用されているのか,といった調査は可能のように感じています。
こう考えるといずれにしても調査対象が人になります。学校を相手に調査するのって,不可能ではないのですが難しいので,慎重にやらなければと思っています。
人を調査対象としたもの以外もしたいのですが,その場合はおそらく緑地そのものを評価することになるので,何を明らかにするかというところを考えなければいけません。この場合,したいことが先になっているのではなくて,方法が先に来ているので,そこからテーマを考えるというのは難しいです。考える手順が逆順になっています。
まあ,こんなところで現在詰まっております。笑