博士号を取得して1週間が過ぎました。
今のところの心境を書き留めておこうと思います。
実感は徐々に
博士号を取得したんだという実感はまだそんなにありません。博士号を得たこと自体知っている人も少ないです。ごく一部の人のみが知っているというような状況ですね。でも,学位記授与式から1週間たって,だんだんとそれが夢ではなく現実のものになったんだというような感覚は持つようになりました。徐々に実感は出てくるのでしょう。
心境の変化
苦労をしたから
博士号を得るのに,ものすごく苦労をしたと思っています。
6年間もかけて,普通の人ではなしえないようなことをやった以上は,やはりそれを活用したいと思うものです。ただ,これまでの6年間を苦労と自ら評価したことからもお分かりいただけるように,今までしてきたことは今後,継続することは難しいです。
私生活が相当犠牲になるものと思っています。
現在の職業について
最近思うのは,同じ現象を研究対象にするのでも,研究者と現場人間では目線が違うことです。今までは現場人間でした。そして,その現場のことを研究対象にしてきました。しかし,2017年に感じたように,現場のことを対象にしていても,路線がだんだんとずれてきました。今は,その「ずれたもの」の正体がわかったような気がしています。それは,目線の違いです。
同じ現象を見るのでも,研究者としてみるのと現場人間として見るのではかなり違います。現在の僕は,どちらかといわずとも後者です。両方することは難しいという前提で考えたところ,じゃあどちらがしたいのか?と考えると,前者です。
だからこそ,現在の職業は自分が得たいものとは明確に路線が違うという実感を持ちました。そしてそう思うと,現職になぜついたのだろう?とか,今まで考えてこなかったようなことを考えるようになっています。
後悔する
そう思うと,現在は博士課程の学生という身分ももうないし,残り半年とはいえ,入学前と変わらない状況に戻ったことは確かなのです。これを残りの人生,ずっと続けるかと思うと,それはきっと後悔するだろうと思うようになりました。なぜ,研究の道を選ばなかったのだろうか,と・・・
今後のこと
現在は10月1日です。世間が動き出す新年度まで,半年残っています。
残り半年で,今後の自分の身の振りを考えないといけないなと思っています。
今は,
- 教員免許を活用して非常勤講師をしながら研究を続けるか
- 任期制のポストでもいいのでなりふり構わず応募していく
の,どちらかの道を選ぶかなあと思っています。
どのみち,研究の積み上げが必要になってくるでしょう。
ただ,どちらも不安定なことには変わりないです。数年後にはまた考えるタイミングが来るだろうと思いますが,どちらにしても今のタイミングの決断も重要なことには間違いがないです。
前に進んでいこうと思います。