野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

かつてない速さで修正をするために

 こんばんは。

 とても大変な生活をしていますが,大変な状況も3か月目になるので,慣れてきました。それでもこの7月は大変です。

 今日ゼミがあったのですが,自分の癖がよくわかってきたので,それについて書き記しておこうと思います。博士論文の審査についても触れようと思います。

 

 

議論の飛躍のメカニズム

 これはある程度,誰でもそうだということができるかもしれません。

 僕の場合,他分野の修士課程から進学しています。僕の職業から見ても,今の大学は僕の職業とは他分野だと言っても差し支えありません。そういった背景があるので,自分は知っているけど周りの人は知らないといった状況は頻繁にあります。

 僕は,自分が知っていることは相手も知っている前提で話を進めるようなところがあります。他分野だからこそ,「根底の部分だ」と自分が思っている部分から,実は伝わっていないということがよくあるのです。

 そして,自分が事情を知っているがゆえに,たとえば1から4へと情報を飛ばすということをします。自分はそれでも理解しています。自分の頭の中で,無意識に1と4の間には2と3という情報があるのだと勝手に解釈をしているのです。

 しかし,他分野の型から見ると1と4の情報をいきなり提示されていては,2と3という情報を飛ばしているがゆえに,議論の飛躍を起こしていると指摘されるのです。

 僕がよく起こす議論の飛躍というのが,こういうところに原因があることがわかりました。

 思い起こすと,博士後期課程に入学した当初は,そういった説明に苦労していました。今苦労していないのは,年数がたって理解されてきたからで,問題の本質が解決されているからではありません。再び新しい人物と話をするとなると,おそらく同じことが起こると思います。

 ある意味,自分がしっかりした情報の提示をできていると思っているのは,ほぼ思い込みに近いので,知っている分野だからこそ,文字情報に書き起こして,本当にそう言えるのかをチェックする必要があるように感じます。何も知らない前提で見るということが必要です。

 

情報の提示のしかたの問題

 

 これも議論の飛躍を似たようなメカニズムを持っています。

 議論の飛躍を起こす(ように見える)癖があるということは自分でも理解していますが,具体的にどの部分が飛躍しているかといったことは理解していません。だから,丁寧に説明しようと,どんどん情報を継ぎ足すということをします。そうすると説明がものすごく多くなります。

 そして,情報が錯そうしてくるのです。情報に埋もれて,どれが重要な情報なのかがわからない。こういうことが起こります。

 さらに,情報の繰り返しが起こります。こうなると,訳が分からなくなってきますよね。でも自分では理解してやっているのです。笑

 要は,情報の提示のしかたが良くないのです。情報を厳選する必要があるということです。

 

本当に時間が足らないのだろうか

 予備審査の準備の段階から,ずっと大変です。

 今までの僕なら,もっと時間があれば,と,こういう風なことを言っていたと思います。ストレートの学生と違って,十分な時間がないことは事実です。

 しかし,本当に時間がないのだろうかと思ってみました。

 おそらく,非効率なところがあるのです。上記の情報の出し方の問題にしても,本当は問題の本質を理解したうえでそれに対する対処ができれば,そこまで時間を必要としなくてもよかったはずなのです。

 今週は,木曜日の段階で,博士論文発表会のスライドに費やした時間は19時間です。社会人学生で19時間も費やしている時点で,時間がないというのはうそになるのかもしれません。時間は有限のものです。その中からこれだけの時間を捻出することができているのですから,時間がないことはないのです。

 問題なのは,限られた時間の中でやりくりするということです。

 そう思うと,博士論文本文に着手し始めた際には効率化するといったことを言っていましたが,また気づかない間に時間を無限に増やそうとするというような方向性に変わってきているのかもしれません。

 

では,どうするか

 見通しを持つことです。

 時間が限られている。だからこそ,少ない時間で修正をするために,これをしてこれをして,という明確な見通しをもつこと。

 そうすれば,多少,こうすればよいかなということがわかってくるのかなと思ってみました。