野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

今年の課題,それは,博士号と仕事のミスマッチ。-自分の,博士号のその後-

 2021年になりました。今年の目標について,考えてることがあるのでその話をします。2021年をざっくり言うと,「ポスト2020年」ということです。2020年のその後の流れ,という感じがしています。

 今日のお話は,以下の通りです。

博士号と仕事のミスマッチ

 今の仕事と博士号の二つの関係を考えれば考えるほど,自分のいるべき場所はここじゃないんではないか,という思いが強まっています。

 教育の組織でやっていくことについては,統一性を持たせる流れになっています。一様化という感じです。〇〇が継続できない,とかいう問題は,組織や関わる人の問題であることが多いと思っています。だから,みんなが〇〇しよう,みんなが〇〇できるようにしよう,という流れになります。それは構わないと言うか,組織体である以上,それでいいのかもしれないと思っています。自分も組織を対象とした研究をしているので,結果としてそのようなことを論じています。

 しかし,博士としての自分がやることは,研究を通して誰もが出しえなかった知見を出すことになります。それは,組織の一員として求められることとは,まったくもって方向性が合致しないです。あえて,それが認められている組織を挙げると,学術関連組織になるのでしょう。

 博士号を取ったことによって,間違いなく自分のいるステージが変わったという気がしています。少なくとも今の職ではないという感じです。

かといって,次には行けない

 ただ,現状の僕は,すぐ次のところに行けるかと言うと,そういう状況にはないです。

 例えばですが,自分が大学の教員になるとして,自分に何ができるだろうかと考えた時,あんまりないような気がしています。論文実績が少ないです。発信するにも研究の積み重ねは必要です。だから今後は,いかにして論文実績を積んでいくかという方向性になります。

 ただ,それをしようにも僕の分野はそんなに研究員をポンポン雇ってくれるような分野ではないです。したがって短期的には,他でお金の稼ぎ口を得ながら,傍らで研究をしていくというやり方を貫くしかないんです。

 そうすると自分の立場は不安定になります。何もしなければ現在の収入よりもぐんと減るのは確実なわけです。かといって,実績を出すことそのものを先延ばしにできるかというと,そうではないんです。

結局,ゴールは何なんだ

 この先のことを考えると,自分のゴール地点は何なんだという問題にぶち当たります。研究員とか研究者の道は,間違いなく狭くなっていきます。特に大学の先生になろうとすると,従来は複数人でしていた仕事も一人で抱えるようなことになりかねません。確かに,教授になれば安定はします。しかし,それ以前の段階では有期雇用もあります。いきなり無期雇用というのはない。厳しい業界に自分が行けたとしても,そこにずっといられるわけではないです。それはそれで不安定だなと思います。さらにいうと,果たして大学の先生になったら研究ができるのだろうかと思うと,そんな気もしないです。少なくとも僕が見てきた大学の先生達はそうでした。

 だから,起業するっていう方法もありなのかなと思っています。なんとか研究所とかいう名前で立ち上げてしまう。しかし,じゃあそこで何をするのか。環境教育の研究と何かをミックスさせて稼ぐのが理想形です。研究でお金は稼げません。今現在は,どう考えても。

 では,何をするのか。最終的に,何を目指すのか。ここを明確にする必要があります。

2021年は,次どうするかを考える1年

 気持ち的には,今年度末で退職して次のステップへ,としたいです。しかし,方向性が定まっていない以上,そうはいかないです。

 考えていることの一例として,プログラミングやといった情報に関する勉強をして,それと自分が今までやってきたことをミックスさせ,自分にしか出せないコンテンツを出すようなことも面白そうだなとは思うんです。ただ,それを稼げるものにしようと思うと,今の僕にはビジョンがありません。

 このように,この先の僕の見通しは全く立っていません。だから,2021年は次どうするか考える年になりそうだなぁと思っています。

 

 こう言うと重々しく聞こえるかもしれません。

 ただ僕は,悲観的に考えてるわけではないのです。確かに自分の自分に対する評価も低いです。ただ,その自分への評価の低さがここまで連れてきたのも事実であります。あくまでも,自分の人生を輝かしいものにしたいという思いで行動してるだけです。別に,どつぼにはまってるとかいう意識はないです。ただ,最近思うのは,博士号をとるという時点でもう普通の人間ではありませんので。いっそ,普通じゃない人間が普通な生き方を求めても無理だと思って,普通じゃない生き方で輝きたいなと,腹をくくる気でいます。