野良イモリ博士のblog

社会人学生野良イモリが大学のことや考えていることを発信します。

迷うなら,チャレンジしよう。大学院進学を迷っている方へ

 今回。は,,大学院に行くのを躊躇している方へのメッセージということで,チャレンジしようというお話をします。

 今日は,このような手順でお話をします。

迷うなら,チャレンジしよう!

大学院に進学するかどうか迷っているというコメントを,以前 YouTube の方で頂いたことがあります。そのような方が,特に社会人では多いのではないかなと思います。

 結論から言いますが,迷っているのであれば,チャレンジしましょう。意外と大丈夫です。終わってみると,心配無用だったな,ということが多々あったと気づくと思います。むしろ,やらなかった後悔は避けた方が良いです。

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自信がない

 進学を躊躇する理由の一つに,自信がないということがあると思います。それは,自分の能力に対する自信とか,やっていけるだろうかっていうことに対する自信とか,色々あると思います。けれども,そういう不安は不要です。

 必要なことは,目標です。目標が明確で,そのためのプロセスとして大学院という経験が必要なのであれば,その目標に向かって努力すると思いませんか。むしろその目標が明確にある以上は,目標に向かって努力しないということの方がストレスになるのです。たとえ自分が能力的に不安な部分があったとしても,やれるかどうか不安だったとしても,やれるようになんとか改善していこうという気になるのです。それが自分の成長にも繋がります。従って,こういう不安というのは自分が成長できるチャンスでもあるということでもあるのです。

進路の不安

 二つ目に大学院を出た後の進路が不安ということがあると思います。修士課程の場合はそうでもないかもしれませんが,博士課程の場合は,よく世間では「博士号を取っても仕事には就けない」というような話があります。修士課程の場合であっても,文系の場合であれば,状況は博士の場合と似たようなものだと思います。

 これについては僕自身もそうでした。博士号を取ったところで研究職に就けるかというと,なかなかそういうわけにはいきません。

 自分と同じように研究職を目指している方はたくさんおられるし,その中で自分が少ない研究職の枠に入ろうとすれば,自分がよほどの成果を出しているか,自分がよほど信頼性の高い人間であるか,どちらかでないとなかなかそこに入ることって難しいなと思いました。そこで,最近考えているのは,自分が博士号を取った理由です。というのは,自分の目標は,あくまでも研究をして,その成果を広く社会に発信していきたいという思いがあるからで,別に研究職につくということ自体が目的ではないということを考えたんです。だから,極端に言えば研究できる環境さえ作ってしまえばいいんだと思うようになりました。要は,自分で仕事を作るということです。このように,目標が明確にあれば,目標の実現のために何かしら方法は考えるので,迷いながらではありますが,進路について悩む必要はないのかなと思います。むしろ,それは進学したからこそ持つことができる悩みであって,本当は進学しなければ得られない贅沢な悩みなんです。だから,進学するということを躊躇する必要はないのかなと思います。

時間への不安

 三つ目に,時間です。特に社会人の場合は,本当に自分に時間が確保できるのだろうかという心配があると思います。

 どうしても今の職場の勤務の関係で,大学院に行く時間が確保できないと言うのであれば,職を変えるということも方法のひとつにはあるのかもしれません。これは僕自身の話ではないんですが,似たような悩みを抱えている社会人学生の方で,実際に転職してから進学したという方もおられます。その方の場合は,新しい職場に馴染む期間というのが必要で,その期間は大学にどころではなかったそうなんですけども,結果的には博士号を取得されました。短期的には損のように思えるかもしれませんが,自分の夢の実現のために必要なことなのであれば,それも躊躇する必要はないのかなと思います。

 仕事を続けながら行く方の場合は,確かに時間の確保は難しいです。だから,ストレートに進学した学生の方よりは,どうしてもできる研究も限られますし,出せる成果というのも限られてきます。ただ,それでも目標がある以上,なんとか自分のできる範囲でやろうと考えるものなので,そこについても意外と,不安に思っているよりは大丈夫です。

 実際に,僕も周りの人からは教員をしながら博士課程に行くなんて無理だ,みたいな風には言われてきました。実際大変でしたけれども,やっぱり博士号が必要だということが自分の頭の中に強くあったので,できるようにやりくりしてきました。人間,そのように動くものだと思うので,そこについては大丈夫だと思います。というよりも,そういう風に自分の行動を変えて行けるからこそ,博士号は取れるのかなと思っています。だから,それも一つのチャンスなのかもしれません。自分を変えるチャンスということです。

 どうしても必要な場合は,休職するなども方法の一つです。

チャレンジしよう

 ということで,今回はチャレンジしようと言うことについてお話をしました。

 一つ目に,自信がないという心配については,目標とか必要感があればそこに向けて努力をしますし,それが成長のチャンスにもなるので,不安に思う必要はありません。

 二つ目に,進路については迷っても仕方がないですし,むしろ進学したことで得られる悩みだということもできるので,入る前にどうか悩む必要はないのかなと思います。博士課程の場合ですと仕事がないってこともあるかもしれません。そこについては,自分が作ればいいのかなと思います(これは分野にもよりますけれども)。

 三つ目に,時間については目標が明確である限りは何とか確保しようと努力するものなので,入学前から心配しすぎる必要はありません。

 社会人学生の場合は,働きながら大学院も,というのは大変なことです。けれども,それを乗り越えれば,絶対にそこに行ったことに対する後悔はないのかなと思います。迷っている方には,チャレンジしていただきたいと思います。勢いも大切です。